日本語では「催眠療法」、英語では「ヒプノセラピー」といいます。
催眠療法は、海外の英国医師会が1955年に、米国医師会では1958年に、他にもアメリカ心理学会と米国歯科医師会が有効な治療法として認めており、事例も重ねられているものです。
よく混同されがちですが、「催眠術」とは全く違います。
眠りに入る前のうとうとした状態「半覚醒」という状態で行い、ちゃんとご自身の意識はありますので、怖いことはありません。
潜在意識とは
人間の「意識」には2つあります。
一つは自覚できる「顕在意識」。
これは、つまり、起きて活動しているときの意識状態です。
そのもう一つは無自覚な「潜在意識」があります。
そして「氷山の一角」というイメージでよく説明されるように
自分が意識できている「顕在意識」はほんのわずか。
多くは「潜在意識」に基づいて人間は行動しているのです。
催眠療法(ヒプノセラピー)では、「催眠状態」に誘導することで、潜在意識にあるものを探ったり、癒したり、書き換えたり・・・といったことを行っていきます。
悩みの原因は潜在意識のなかにある
実は「悩みの原因」大半は、この潜在意識の中にあると言われているのです。
人との関わり方のスタイルや傾向においても、
何かつらいことが起こった時の、自分の気持ちや体がどのような反応を取るのか といったことも
その方が、「過去に体験した出来事から学んだことから 「最善」と思われる反応をとります。
過去に何か自分への自信をなくすような経験をしていれば、
次に同じようなつらい体験をしないために、
その原因になるようなことは避けて通ろうとする行動を無意識に人間はしてしまいます。
それが、何か行動しなくてはいけない時に必要以上にドキドキしてしまったり、緊張してしまったり。
そういうことにつながっていることもあるのです。
「自分には、きっと出来ない。」と思ってしまう、きっかけになった出来事は
自分の顕在意識の中では、すっかり忘れていることも多いのです。
でも、潜在意識では、しっかり記憶していて、行動の形に表れるのです。
例えば「自分に自信が持てない」ということで悩んでいらっしゃる方がいるとします。
多くの方が「自分はそういう性格だ」と思ってしまっていらっしゃるのではないでしょうか。
実は「自信が持てない」のにはちゃんと「原因」があります。
悩みの原因を潜在意識の中に探る
生まれてから今までの出来事の記憶に「原因」があることもありますし
時には、お母さんのお腹の中にいる時に感じたり聞こえていたことに「原因」があることもあります。
さらには、生まれる前の記憶、いくつもある「前世の記憶」に「原因」がある方もいらっしゃいます。
催眠療法(ヒプノセラピー)で原因を探って行くと、
- お母さんが望まない妊娠だったのを感じ、自分は生まれないほうがよかった(と思っている)
- 小さいころから可愛がられなかった(と感じていた)
- 両親の喧嘩が絶えなかった
- 弟(や妹など他の兄弟)の方が可愛がられていた
- いじめにあっていた
- 前世で、つらい経験や亡くなり方をしていた
・・・
などの様々な原因が出てきます。
その原因を本人が「理解し、とらえなおす」ことが大切なのです。
催眠療法による潜在意識へのアプローチ
「退行催眠」という催眠によって、原因になっていた過去の出来事に意識を向けていきます。
そして、当時、吐き出せなかった感情を吐き出し、癒やしていきます。
子どもの時には理解できなかった周りの人の立場も、大人になった今の少し冷静な視点で、とらえなおすことで、
怒りや悲しみが楽になることもあります。
場合によっては、お母さんと会話をしたり(潜在意識は繋がっています)、抱き合ったり、
時には、お腹の中にいた頃に戻り、「幸せな体験」の記憶を潜在意識に植えつけなおすこともします。
そして、「ポジティブな暗示」を潜在意識に、たくさん入れていきます。
そうすると、潜在意識にあった悲しみ・苦しみ・寂しさ・不安・自信のなさが消えていくのです!!
自分でも「そうだったのかあ!私はこんなに悲しかったんだあ!寂しかったんだあ!」
とブロックしていた感情を思い出すことで、
自信がなくて嫌いだった自分を愛おしく思うことができるようになっていきます。
「顕在意識でお話をするカウンセリング」だけでは分からない原因に、催眠療法で潜在意識の中に入って行くことで、たどり着けるのです。
直接、自分の「心の中の深層」に触れる療法であると言えます。
原因不明の悩みを抱えている人は、ぜひ1度、催眠療法(ヒプノセラピー)をお試しください。
これまでの催眠療法による改善事例についてはこちらをご覧ください。